top of page

本を読まない子どもたち

  • 内山典子
  • 2019年3月29日
  • 読了時間: 2分

私の悩みの1つ。

それは、うちの子たちが、全然、本を読まないこと!


「出版不況」と、ちまたで言われて久しいけれど、

わが子を見てると「さもありなん」である。


中2の娘は、スマホが恋人。

LINE,インスタ、TikTokにYou Tube.

唯一読む紙媒体は、教科書以外では、Popteen・・・


小4息子は、ケータイは持ってないので、まだマシだけど

読む本といえば、マイクラの本や、よくて図鑑、残念な生き物系など。

私のパソコンで、日に30分だけ許可されているYou Tubeのゲーム中継動画を見るのが

一番の楽しみ。


おかしいなぁ。

小さい頃、それなりには、読み聞かせもしたし、

家には、私の資料の絵本や児童書があふれているのに。


読書ってのは、訓練だ。

読まないでいれば、何歳になっても、読む力はつかない。

我が家では「月に1冊、好きな本を買ってあげる」というシステムをとってるのだけど

娘はライトノベルがやっと。

最近はその権利さえ、行使しないで、やれ「タピオカ飲むお金がほしい」とか言う。


私が中学生の頃は、太宰治とか、ヘッセの「車輪の下」とか読んでいたのにな。

娘の心が心配になる。

これは、時代の流れだから、あらがえないのだろうけど・・・

スマホの文章しか読む習慣がないと、長い文章を読むのを嫌がる。

それから、スマホで友達との交流に時間を使っているので

自分と似たような人のものの見方しか、触れる機会がない。

本には、古今東西の先人の知恵がつまっているのというのに。


だけど、思春期は、いつの時代の子にも訪れるもので

答えの出ない問題に直面するときがくる。

周りの友人とも分かち合えない悩みが出てくることもある。


そんな時、本の中に、同じように悩む仲間や、ヒントをくれる言葉を見出して

自分と対話し、「自分が何者か?」をつかんでいくのではないかな。


こんな考え方は、古いのだろうか。

デジタルネイティブの子どもたちは、私たちが想像も及ばない方法で

軽やかに人生を歩んでいくのだろうか?

私は、紙媒体への執着を手放せないでいる。


そして、春休み。

私は、子どもたちに1つのお願いをした。

「これは、ママが2人にそれぞれ、気に入ってもらえそうだと思って選んだ本だよ。

 ママのために、春休み中に、これを読んで!」




ほんとは、本人たちが好きな本を選ぶほうがよいのだろうけど

本を読まない彼らは、自分が読みたい本さえ、嗅覚が働かない。


娘には、私が昔、読んで涙した、ファンタジーの「人形の家」。

息子には、サバイバルものの古典「十五少年漂流記」。


さあ、スマホやYouTubeを超えて、彼らの心をとらえられるだろうか?!

 
 
 

Comments


© 2023 by Name of Site. Proudly created with Wix.com

  • Facebook Social Icon
  • Twitter Social Icon
  • Instagram Social Icon
bottom of page